良い映画みた

 

サブスクリプションサービスで映画をカラカラとスクロールすることも好きだが、それ以上にレンタルビデオ屋にいって映画を物色することも好きだ。

 

安いビニール傘がひっくり返って、風で飛ばされそうになりながら、今日だけはその選択肢を間違えたのではないか…とうっすら感じたが、結果的に選んだ映画が最高すぎて、過去の自分には安心して風に飛ばされそうになっていてほしい。

 

「バビロン」を予備知識なく借りて、深夜3時頃から見はじめた。3時間ある映画だと知らなくて、エンドロールが終わったら6時だった。

カーテンの隙間からでも外が明るいことがわかった。

 

ベランダの窓を少しあけて、歯磨きをした。

出かける予定のない日にのんびり見上げる明け方の雨って、なんていうか他人事に感じる。

薄い灰色と青が混ざったような早朝の空をみながら映画の余韻に浸ってたら、

感想を残したくなって、久々にダラダラ打ち始めた。

 

閉塞感と解放感のバランスが気持ちよくて、

夢が叶ってハッピーエンド、じゃなく、

夢が完全に叶って輝いてからの転落に焦点があたるところがあって、人を幸せにするはずの成功が人を疲弊させて壊していく様子を美しい悪夢のように描いていて、映画って本当に必要な栄養だなって改めて思えた。

生々しくてグロくて破茶滅茶な、絶対に経験することのないような混沌としたシーンも、

登場人物のふとした言葉だったり映像が、人生にはこういう瞬間がある、こういう感触が確かにあるなって思えるシーンも両方あって、

スクリーンに入り込むような感覚だった。

 

また映画みたいなぁ。

次は、ビフォアサンセットみたいな〜

 

好きなシーン↓↓

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おやすみなさい。