アンチ自分

 

アンチ、って言葉はネットで知った。というかネットスラングなんだろうけど。支持してくれる人間ができると副作用というかおまけで付いてくる寂しがり屋は私にはまだいない。

 

悪口というのは自分が言われて嫌な言葉を一番攻撃力が高いと信じて放つ、というのはまさにそうで、私は自分の悪口を言うのが得意だ。常に、アンチ自分、である。これは向上心のそれではなく、どちらかというと中毒性のある安心感を伴う自傷行為だと思う。自分を責めてるわけではない。責めるというのはなにかを求めての行動だからだ。自己嫌悪でもない。

 

私は悪口を言わないし、なるべく優しくする。それは他人のためではなく、向社会的で道徳的な振る舞いが、自分の精神的な不健全さを補ってくれるような感覚になるからだ。

 

傷つくと、傷ついたことに一生懸命になって間延びした退屈をしのげる。そんな面白みもない一人遊びを、深夜に働かない頭で書きなぐって、そんな自分をまた気持ち悪く感じて、後味は最高に悪い文章になった。