6/16

6/16に祖父が亡くなった。 苦しみながら医療の管に繋がれて心の首を締め続けられたらどうしようという私の心配は不要だった。 最後にお見舞いに行ったとき、数日前の「もう死にたいんだ」と言っていた祖父はおらず、 目に光が戻って、「顔が見れて、元気がで…

また、いい映画みた

ビフォアサンライズという たまたま同じ列車に乗った男女が、ウィーンで途中下車して、朝までひたすら喋って解散する、という特に大きな事件は何も起きない映画をみた。若者が2人、街を歩きずっと対話している。そんな日常的な一コマをこんなに楽しく、儚く…

生かされる苦しみ

祖父のお見舞いにいった。 つい先週まではギリギリ車椅子に座っていたが 今日はもうベッドに寝たまま。もうご飯もなにも食べれない状態で点滴だけで生き延びている。 好きだった水羊羹も、もっていったが、一口も食べれないと。 頭だけは妙にしっかりしてい…

良い映画みた

サブスクリプションサービスで映画をカラカラとスクロールすることも好きだが、それ以上にレンタルビデオ屋にいって映画を物色することも好きだ。 安いビニール傘がひっくり返って、風で飛ばされそうになりながら、今日だけはその選択肢を間違えたのではない…

「花束みたいな恋をした」を観た

花束みたいな恋をしたという映画をみた。 ポスターでは、人気の女優と俳優が、楽しげに笑って肩を寄せあっている。 きっと普段だったら素通りしてしまうようなありふれた恋愛映画のようなポスター。 しかし、脚本が坂元裕二。 ただそれだけの理由で観たら大…

「なぜ君は総理大臣になれないのか」で号泣した

普段家で1人でいるときには泣くことはあっても公共の場で泣いたことは指で数えるほどしかない。 映画館で泣くことはほとんどないが、この映画はなぜか意味がわからないほど泣けた。 苦しくて、無力で、はがゆいのだ。そして、ある意味でとても悲しくて、眩し…

ヨルシカの盗作が良いっていうだけです

ようやく訪れてくれた休みの日、寝坊したかったのに暑さで目が覚めて、カーテンの隙間から覗く光が完璧に夏の色をしてることを確認する。 遠くから子供の笑い声がかすかに聞こえて、起き抜けに飲む水が身体中に染み渡っていく感覚に体を委ねる。髪を結んで、…

繊細

ワイドショーで触れるような芸能ゴシップネタはあまり好きじゃなくてなるべく話題にしないように心がけてるんだけど、 あの俳優さんの自死のニュースを見てから数日たった今でも痺れるほど悲しい。 ので少し吐き出させてほしい。 同情とか、共感とかではなく…

自己肯定感ってなに

めちゃくちゃ根暗で、ネガティブで、暇さえあれば死ぬ方法を考え、狂ってるときだけ自由な感覚がある時期があった。今も完全には脱却出来ていない。脱却する必要があるかもわからないけど。多分、そういう世界に住んでしまうと綺麗事とか自信の付け方とかほ…

綺麗事だけで生きていけたらどんなにいいんだろう

私は綺麗事が好き。 心の中に置いておくだけで自分がまるで良い生き方をしているような気持ちになれるから。 良い生き方、なんてものがあるのかわからないけど。 私たちは社会という集団の中で、へその緒から切り離され名前を振り分けられ、生まれ落ちた環境…

日記もどき

無印で、金木犀の匂いのお香が売ってたんですよ。 それがまぁめちゃくちゃいい匂いで、部屋で焚いたらさぞかし気分が良かろうと思ってマスクで隠れた口をにやにやさせながらレジに持っていこうとして、ふと思いとどまって手を止めたんですね。 っていうのも…

読み返せないやつ

最近考えることがNHKとかでやってそうな「みんなで考える社会問題」(※そんな番組はない)みたいな感じで、なぜそうなったのか自分でもわからない。 ただ、自分でもわからない中で、自分の中ですごく重要視していることだけはわかる。 例えば、同性婚が認めら…

寝れない時に思い出すあれこれについて

寝つきが悪すぎてどんなに疲れていても、前日2時間しか寝てなくても、布団の中にはいった途端数時間は眠れない。それまでずっと眠いのに。なんで…。 朝方から昼間にかけての睡眠が一番気持ちよくて深い感じがする。休日最高。 中学や高校に通ってたころは、…

なれない。

定期的に、憧れの女性像についてひたすら書きたくなる。そういう種類の衝動が私にはある。 始まりは5歳くらいのころ。下手くそな、年相応の絵はいつも「かわいい女の子」。自分でも友達でもない、名前のない女の子。 字を覚えると、その絵に説明を書き足すよ…

あの感情について

自分の心を行き先の失った船みたいに感じる時がある。 ふと、猫って死にたいって思うことあるのかなぁ って思って調べてみたら、自殺したことがあるイルカはいたみたいだった。 そもそも動物には強い生存本能がある上、死んだこともないのに死にたいって思う…

妄想の雨

若松英輔さんの言葉で、 「美しいものを見るたび、君にも見せたい そう思ってきた でもきっと見えない君と一緒だから美しいのだと思い直している」 という素敵な言葉があって、この時期の雨に濡れた紫陽花に似合うなぁって勝手に思っている。夜桜にも似合う…

正しい失恋だと思いたい話

恋をした。 きっと、この人と手を繋いで歩いていった先に幸せがある。そんな甘い無責任な観測が世界を一瞬で色づかせた。 しかし、のちにそれは間違いだったと知ることになる。よくある恋愛。だけど私には供養しきれず、ダラダラ深夜に書き綴ったのがこの文…

アンチ自分

アンチ、って言葉はネットで知った。というかネットスラングなんだろうけど。支持してくれる人間ができると副作用というかおまけで付いてくる寂しがり屋は私にはまだいない。 悪口というのは自分が言われて嫌な言葉を一番攻撃力が高いと信じて放つ、というの…

まずは、日々の生活。余った力でインターネットをしよう、と普段から心がけている(私は自分が承認されやすいネットにすぐ本腰をいれてしまうので) 昨日の成人の日は1日中、「携帯を取り出して文字を打ちたい!」って衝動に駆られながら過ごし、しかしあの重…

20年生き抜いた人間のみがその年だけ行く資格をもらえる、恐ろしい行事その名も成人式に、なんと明日、いけることになった。 気付いたら20年生きていたということだ。まぁよくよく考えると当たり前のことなのだが、「20年」というまとまった数字になると途端…

2017年。12月、の折り返し地点を過ぎて、良いお年を、なんて挨拶がちらほら耳にする季節になった。 どんどん自分がつまらなくなっていってる気がして、そしてそこに対する危機感がどんどん薄れていって、こうやって「大人」という生き物は調合されてるのかな…

どんな精神状態でもやっぱり気づいたら文字を打ってる。言葉が好きなのか、言語化依存症なのか。流れてく感情を書き留める娯楽は飽きることがない。 単刀直入にいうと、今、ほんとにたった今、1分前くらいから、なぜか身の回りの人の全員の嫌なところだけが…

‪大の苦手だったコーヒーを克服したことをいいことに、やたらコーヒーばかり飲んでいる。 生まれて19回目の秋にして、カフェイン中毒ぎみ。 なんというか、口に含んだときにちゃんと苦くて変に安心する。 元々コーヒーにお湯をそそいだときのふわりと空気を…

‪9月1日が子供の自殺数が一番増えるそうで。たかだか学校で、なんていう大人は知らないのだろう、狭い水槽だとそれだけ悲しみも大人のそれより随分と深いことを。 高校生の頃、ああ、こうやってなにかを我慢して妥協したまま何十年も過ごす人生が私の一番い…

性格って、徐々に変わると思ってた。 お湯が段々と冷めていくみたいに。1秒前と1秒後の違いが全くわからないのに10分後だとわかる、みたいな。緩やかに、でもたしかに変化せざるを得ないと思っていた。 でも、私は昨日と今日で性格が変わってしまった気がす…

バイト先の休憩室が好きだ。 扇風機の風になびく洗濯物に、日向ぼっこに最高なお昼の日差しの明るさが窓から差し込んでいる。私には誰も干渉しない。贅沢な退屈。閉塞とは程遠い拘束。一時的な居場所、もしくは避難所。 幸せなときっていうのは、幸せが終わ…

絵や文章を書き殴ってるときが落ち着く。 いつもほぼ毎日携帯のメモ帳やカレンダーアプリのメモ帳にかくけど、見られたら嫌だな。一番嫌だな。 宇宙の形がなんなのかわかんない。でも多分球状だと思う。 地球は球だし、 月も。 人間は多分鏡状の球で、「その…

たまに心に直径数センチの完全な穴があいて、そこを風が通るたびに古い建物みたいにきしんで少し痛む感覚があるのがすごくさみしくて独特なつらさが好きで、でもそれって「みんなある」ことで、「みんなある」なことが嫌な自分が嫌で、私、いつだって誰かの…

この前みた映画「リリイシュシュのすべて」の青い閉塞感がなんとも最高だった。あの後味の悪さ。と、同時にある爽やかさ。吐き捨てられたミントのガムみたいに。 それをみて思い出した、おやすみプンプン っていう漫画もすごく好きで、漫画は一冊ももってな…

完璧な遺書を残して死にたい。 死んだ後に、悔やまれるような…死んではじめて生きるような、そんな文章をまとめるんだ。 切り口は、そうだ、実は死んでしまった。とかにしよう。実は、といいながら周知の事実。シュールで、拍子抜けするだろう。そして、死ん…